最大の悪は無関心

母なる地球・その子である私達はなぜに憎しみ会わねばならないのですか?
母なる地球・その子である私達はなぜに憎しみ会わねばならないのですか?

集団的自衛権について、

若手弁護士300人が

抗議声明を出しました。

 

宗教界はどう受け止めているのか?

というご意見もあるでしょうが、

これは様々、

「宗教者9条の会」は長年この問題に

積極的に関わってきていますし、

 

「きれいごとじゃない!

 わが寺、わが家族を守るために

戦力はもつべきだ!」と

自身は何もしないくせに

息巻く坊さんがいるのも確かです。

 

私は大反対です。

お釈迦様、日蓮様なら

どう反応されるだろうと

想像してみます。

 

それはともかく、法律の専門家である

若手弁護士たちが声を上げて

分かりやすく抗議してくださったので

声明を引用させていただきます。

 

難しい事はわからない、

偉い人たちに任せておこう

という無関心が

原発事故を生み

戦争へのとっかかりを生むのです。

 

「賢者は歴史に学ぶ」

ドイツ首相・ビスマルクの言葉を

しっかりとかみしめるべきです。

・・・・・・・・・・・・・・・・

声明の全文は次の通り。

 

●解釈改憲?ハァ!?なにその反則技。

私たちは立憲主義も民主主義も

手放すつもりはありませんよ声明

 

本日、安倍政権は「憲法9条の下でも集団的自衛権の行使は容認される」

という憲法解釈の変更を行い、従来からの「自衛権発動の3要件」に代わる

新たな「新3要件」を閣議決定しました。

明日の自由を守る若手弁護士の会は、

この解釈改憲に強く抗議します。

 

1.政府が憲法の読み方を変えた、なんてありえないっつーの!

集団的自衛権の行使は、イコール「他国間の戦争への参戦」。

「戦争放棄」「戦力不保持」を宣言する憲法9条を、

どう逆立ちして読んだところで、

他国間の戦争に参加してもいい、なんて読めるわけがない。

読めないからこそ、9条を変えたいってずっと言っていた

ジミン党の長期政権の下で、「自衛隊は戦力ではない」

「武力行使をしないからこそ自衛隊の海外派遣が許される」

という解釈が強固なものとして積み重なってきたのです。

それなのに安倍政権は、別な読み方をすることにしたんだっ、

と腕力でねじ伏せる感じで、解釈を変えたのです。 

 

でも、今まで、集団的自衛権が使えなきゃ日本の未来オワタ、

やっぱり戦争放棄はナシで、国家の都合で人を殺せる国になった方がいい、

なんて国民的世論になったことがあったかなー??

国民全体がそれを望む現実があるのなら、

国会議員も代表者として真摯な議論を重ね、

憲法96条の手続にのっとって憲法改正すればよいだけです。

 

そう、だってこの国は、民主主義国家だから!

どんな国家へ歩むべきか、それを選ぶのは私たち主権者国民です。

そして私たちは時の権力が決して暴走しないよう

コントロールするために、憲法を権力に突きつけ、

縛っているのです。

どんなに「信念を貫くオレ」に酔っていようが、

どんなに「民意」をウザく思おうが、

「縛られている」側の政権が独断で

憲法の読み方を変えるなんてことが、

許されるわ・け・が・な・い。

現政権は、まさに禁じ手を使って、

この国の立憲主義を破壊し、

民主主義を終わらせようとしています。 

 

2.そこにあるのは情念だけ(民主主義が、お嫌いなのね) 

現政権に、ナチスを真似ようって言ったり、

抗議行動をテロと言ったり、

「民意」への敵意(おそれ?)があるからこそ、

物言う国民を逮捕して民意そのものを

育たなくする特定秘密保護法を作って、

さらに自分を縛っているはずの憲法を

めちゃくちゃに読み替えちゃっているような気がします。

理論も科学もないから、笑っちゃうほど

空想に近い非現実的な事例ばかり並べ、

これに(集団的自衛権の行使で)対処できなければ

日本は滅ぶ!かのような脅しを繰り返すしかなかった。

つまり、民主主義も、理論的な議論も、

誠実な対話も嫌い、情念だけで政治を動かす政治家が、

国民投票で勝てないって分かってるから

憲法改正手続を踏まずに勝手に読み方を変えた。

情けないけれど、これが「真相」です。

 

3.早く立ち上がらなきゃ。まだ、閣議決定だけだから。 

今、悔し涙を流している皆さん。

決して、「これですべて終わった」

なんて思わないで下さい。

閣議決定されたって、まだ何も具体的に

法律が変わったわけではなく、

まだ全然、戦争できる国にはなっていません。

閣議決定に基づいた具体的な法律の作成を

くい止めればいいのです。

くい止めながら、来たる選挙で

きちんと意思表示すればいいのです☆彡

だから、ガッカリしているヒマはないし、

ガッカリする必要もない。

のガッカリが招く、

「もう何をやってもムダ」という絶望と無関心こそが、

何よりもこの国の、子ども達の未来を壊します。 

そう、ほんとうに民主主義ってめんどくさいシステム! 

日常的に政治を見張る余裕はないし、

スキャンダルや一時のブームに踊らされることも

日常茶飯事です。

それでも私たちは、一部の人達に政治を

丸投げしてただ従う、なんてわけにはいかない。

民主主義を諦めちゃいけない。

この世に1人しかいない誇りある人間として

生き続けたいからこそ、自分のことは自分で決める、

自分達の社会のハンドルは自分達が握る。

民主主義やーめたという現政権は、

国民を誇りある存在として認めていないのです。

それを屈辱だと、おかしいと感じるなら、

怒って下さい、アクションを起こし続けて下さい。

めんどくさいヤツであり続けること、って、

ほら、憲法にも書いてあるでしょう。

「この憲法が国民に保障する自由及び権利は、

国民の不断の努力によって、

これを保持しなければならない。」(憲法第12条)

 

4.めんどくさいヤツであり続ける決意 

幾万人からなる怒りの輪が首相官邸を囲む様子を見れば

分かるとおり、私たち国民は、そんなにアホじゃありません。

でも、なぜ政権の暴走を止められなかったのか、

悔やむ時間は、もうありません。

あなたとあなたの大切な人、

自分より大事な子ども達のために、

「めんどくさいヤツ」であり続けて下さい。

私たち「明日の自由を守る若手弁護士の会」は、

解釈改憲という禁じ手を絶対に許しません。

声をあげ続ける、すべてのめんどくさい皆さんと共に、

これからも「あすわか的“不断の努力”」を続けます。

 

2014年7月1日 「明日の自由を守る若手弁護士の会」

 

共同代表 神保 大地

共同代表 黒澤 いつき

http://www.asuno-jiyuu.com/