求道心と使命感

東京・目黒にある恩師のお寺へ

お会式法要のお手伝いに行って参りました。


私が20代最後の頃から2年間

住み込みでご修行させて頂いたお寺です。

2年という短期間ながら、それ以上の

学びと体験をさせて頂いた大変お世話になった

お寺です。


ご住職は他にも役職を務めており

大変多忙を極める方なのですが

法華経信仰の篤い灯火を常に掲げ

我々、若僧をよく導いて下さいます。

また、ご家族も一丸となってご住職を支え

お寺を盛り上げている姿には、いつも頭が下がります。


冒頭の言葉は、修行時代に恩師から

頂いた励ましの言葉です。


「僧侶は求道心(ぐどうしん)と

 使命感を忘れるな!」


これは、僧侶に限らず

あらゆる分野の方々に共通の言葉かもしれません。


しかし、僧侶の求道心とは

利益や安泰とは関係なく、生涯仏道を求め続ける心であり

使命感も、定年まで、とか、役職を終えるまで、

という期限がなく、永遠に仏様の弟子としての

役目を全うせねばならない、恒久的なものです。


それだけに気負っては続かず、

渡辺和子シスターの言葉のように

「今、置かれた場所で咲きなさい」という

気持ちで精進することが賢明です。



お会式法要は今年も盛大に営まれ

山梨に戻った翌日は、市川三郷町の

お仏舎利塔にて快晴の下、唱題行を

させて頂きました。

秋晴れの山頂は、まるでお浄土のようでした。


「求道心と使命感をもって」

「置かれた場所で咲き続ければ」

「必要な出来事や物は与えられる」

 そう確信しております。