20年

阪神淡路大震災から20年の今日。

発生時刻午前5時46分に合わせて

お題目様をお唱えし、ご冥福と復興をお祈りいたしました。


この大震災から2か月後、地下鉄サリン事件が起きました。

何という巡り合せの年だったのでしょう。


この年の春、私は仏縁あって出家し、

小僧生活がスタートしました。

あれから20年・・・。


20年という期間は、人を変え

環境を変え、社会を変え、生き方を変えます。

しかし、いまだ阪神では復興住宅で

孤独死する方がいらっしゃるそうです。

しかも復興住宅は20年で退去せねばならない

規則だとか。


めまぐるしく変化する世の中にあって、

変われずに辛いお立場の方々が沢山いらっしゃる。

ましてや、震災で命を失った方々の

肉親や知人の悲しみは、いかばかりかと思います。


ご自身も被災されたお笑いの間寛平さんは

震災に節目なんてない、とおっしゃっていますが

全くそうだと思います。


東日本大震災さえ、最近はめっきり話題に

上がらなくなりました。

まだ2千名以上の方々が行方不明だというのに。


「昨日までは人の事だと思ったが

 ワシが死ぬとは、こいつはたまらん」

一休さんの言葉だったと思います


「私が怠惰に過ごした今日一日は

 生きたくとも、生きれなかった人の一日」

確か、そんな言葉もありました


せめて今日一日は、当時に心を向けて

過ごしてみたいと思います。