ヒマラヤ巡礼動画

動画が続きます。


昨年、ガンジス河上流の

ウッタラカシという聖地へ巡礼に行きました。

バラナシ辺りのガンジス河は濁りもあり、

ちょっと抵抗がありますが

標高3000mを超える上流になると

ガンジス河とは思えないほど?

清冽なヒマラヤの雪解け水が流れています。


麓の小さな村にヒンズー教の尼僧さんが

住職を務めるお寺があり、宿舎から毎日

お祈りに参加させていただきました。

ガンジス河の女神様を祀るお堂がありました。


オレンジの衣をまとい

シンバルを叩いて、子供達とバジャン(祈りの歌)

を歌っているのが尼僧さんです。

知的で品があり、落ち着きがあって

物静かながら、力強い存在感があって

威風堂々としておられる尼僧さんです。

インドの行く先々で、幾人ものヒンズー教僧侶に

お会いしますが、僧侶も人間ですから様々です。

その中でも信仰に生きる美しさを

存在全体で感じる素晴らしい尼僧さんでした。


この時期は、子供達の夏休みだそうで

毎日、夕方になると村の子供達が集まってきて

一緒に祈りを捧げておりました。

なんとも素朴で、純粋な子供達の祈りの歌声が

胸に響きます。

義務でも強制でもなく、

本当に楽しそうに歌い祈り、

そして、神様へ敬意を表します。

終わりには、プラサードといって

御供え物の菓子を頂いて帰ります。


日中は、お寺で夏休みの宿題をさせたり

勉強を教えているそうです。

そう、昔は日本でも寺子屋と称して

同じような風景があったのです。


情操教育の原点を見るような光景でした。


この尼僧さん、

地元の方々は敬愛をこめて

アンマージーと呼んでいましたが

アンマージーは、布教活動の他にも

様々な社会援助活動、貧しい家庭の女性へ

結婚資金の援助などを精力的に行っており

インド国内だけでなくヨーロッパにも多くの

信者支援者がおり、活動に協力しているそうです。

改めて、インドの宗教活動の活発さと

奥深さを実感します。


ヒンズーの祈りの後に、

日本仏教の祈りも捧げて下さいと

言われたので、太鼓を叩いて

お題目様をお唱えしたら、大変喜んで

録音しておりました。

お陰で滞在中は、毎日ガンガーの女神様に

お題目様を捧げることができました。


このような山奥の聖地で

毎日真摯な祈りを捧げている方々が

おられるという事実が

地球のバランスを保っていると

感じるのは私だけでしょうか?