情報と比較に流されないように

七面山登詣の遠景
七面山登詣の遠景

カメライター・かさこさん主催の

対談講演会を聴きに行って参りました。

 

ヒーラーでありカウンセラーとして

絶大な人気を誇る方、

カウンセラーコンサルタントとして

確実に実績を伸ばしておられる方、

お二人とも壮絶な過去を乗り越えてきた女性、

そして静岡・山梨という地方在住の方です。

 

お二人のお話に共通すること。

 

・話に無駄がない、要点を的確に話す。

・私心なく、感情的ではない。

・冷静に一歩下がって物事を見ている。

・押し付けない。

・どんな相手にも媚びない。

・比べない。私は私。

・笑いがある、笑顔がある。

 

こんな言葉がありました。

今は情報が多すぎる。100年前なら

半径5キロ以内くらいで暮らしが成り立ち、

その中の情報だけでも十分満足できた。

 

そして、今は比較がとまらない。

何でもかんでも、比べてしまう。

比較して、自分を必要以上に貶めている。

 

私も「自信」というのは

比較して成り立つ、

なんとも危ういものだと思っています。

誰かと比べ、または以前の「自分」と比べ、

少しでも優位になると自信がつく。

そして、また新たな比較をして

自信を失くす・・。

無意識にでも比較して、

自分らしさを殺すなんて無意味です。

 

そんな人が多いからこそ

価値観の転換、心のあり方を

求める時代がきた、そして

この流れは止まらないだろうと

おっしゃっていました。

 

モノで栄えて

心で滅ぶ、

これからは「こころの時代」

だから宗教の出番です、

なんて事を数十年前から喧伝しながら

宗教界は本気で人々の「ココロ」に

添ってきたでしょうか?

 

今回の参加者は私と同世代の

30、40代がほとんど。

この方々の求めに

的確に応じる

お二人の女性の話を聴いていて

改めて仏教界も含めた宗教界の

怠慢と力不足、そして「何様?勘違い」を

まざまざと感じました。自戒も込めて。

 

リゾート業界の改革者、

「星野リゾート」代表の星野佳路さんは

「おもてなし」をこう定義しています。

 

宿泊業界でも

マーケティングリサーチや

ニーズ分析、クレーム対応に

神経をすり減らして過ぎている。

 

おもてなしとは、

宿主のこだわりを伝えること、

お客は、「主人の文化度」を

楽しみに来る。

だから、客側に具体的なニーズや

要望は無い。

 

星野リゾートは1泊6万円、テレビも無い。

至れり尽くせりという宿泊環境でもない。

でも、客は来る。

 

茶の湯由来の

日本のおもてなし文化は

「主客対等」であり、

それを楽しむには、お客様の側にも

少しココロの持ちようを変えていただく

必要がある。

 

これは、モノや情報に溢れ

「余計な気遣い」に疲弊しきっている

多くの分野にとっても、

示唆に富む在り方だと思いました。

 

私が主催する久遠道場修行会も

同様に心がけて開催しております。

小さな庵ながら

参加者に「ココロの持ちよう」を

変えていただき、多少の不便も

受け入れもらい、

私も同じメニューを一緒に修行します。

 

本年も半月となりました。

ココロの大掃除をしたい方は

どうぞ修行会にご参加ください。