拙い法話でも

身延町・感応寺様にて法話。

 

結界修行の同期であり、

私が入居する前に

久遠道場で暮らしていたご縁で

ご住職さんからお声をかけていただき

毎年法話に伺っております。

 

「仏教の食養生」と題して

ご家庭でも取り入れられる食養生を

お伝えしました。

 

精進料理の食材は

「孫は優しい」と覚えましょう、とか。

「ま」まめ、

「ご」ごま、

「は」わかめ、

「やさ」やさい、

「し」しいたけ、

「い」いも。

 

 

こうして法話会の様子ばかり

掲載すると、私を知らない方は

さぞ、話し上手で為になる法話を

しているんだろうな、と思うかも。

 

でも、実際聴いて下さった方々は

ご承知の通り、

私の法話は全くもって

上手くありません。(自己申告)

 

早口で、かつぜつ悪く、

ユーモアは足りないし、

起承転結が

見事にまとまっていない。

 

私自身

高尚な法話のように

人間が出来ておらず、

むしろ悩んでばかりで、

迷ってばかりで、

決断ができない

見た目だけの

お坊さんです。

 

それでも、

ご要望がある限り

喜んで法話をさせて

頂いております。

 

心がけているのは、唯一つ。

自分が聴いてみたい法話をすること。

それも自分の心から出た言葉と

話し方で伝えること。

 

100人のうち1人でもいい、

魂のストライクゾーンに

入ってくれたら、これほど

坊さん冥利に尽きることは

ありません。

 

言葉は言霊、

生きる方向を

決める力もあるのだから。

 

ご住職が皆さんへ挨拶を

された中の言葉。

「人の繋がりを大切にしたい。

 私は真心こめて檀家の皆さんを

 大切にしていくことを誓います」

 

パッと聞いたら、

当たり前の事かもしれません。

この言葉には

若い頃より鼻血が出るほど

仏教学を研鑽し、

仏教界や寺院の現状を嘆き憂え

時には行動に移し、

地道に精進されながら

人のご縁を繋いできた

ご住職の裏打ちがあるのです。

 

ご住職の温かい挨拶に

参加の方々は、どれだけ

心救われる想いを

されたことでしょう。

 

拙くてもいい、

魂から出た言葉を

伝え続けていきたいと

改めて思いました。