震災慰霊行脚

今年は他県よりご婦人お二人が

行脚に参加くださり、三人で太鼓を打ち

お題目を唱えながら国道六号線を北上しました。

遠路、早朝より深夜の帰宅まで

被災地に心と行動を向けて下さったことに

感謝申し上げます。

 

例年通り日弁聖人墓所を出発、

途中、各所の神社にて土地の神様に

お題目の法楽を捧げ、海岸にて

経木塔婆や御神酒、お供物を捧げて

殉難の方々のご供養をさせて頂きました。

 

震災発生時刻には、

北茨城市・五浦の

震災慰霊碑の傍にて

広報無線から流れるサイレンに

合わせ一分間の黙想、

周りの方々も俯き、

黙想を捧げておられました。

 

電車移動にて、いわき市の四ツ倉海岸へ。

海岸前の古刹・波立寺のご住職さんに

ご案内いただき、夕暮れの中、浜辺で

ご供養をさせて頂きました。

波立寺さんも震災で大きな被害を受けた

お寺です。

 

現地へ足を運び、改めて知る

震災の歳月というものがあります。

現地のご住職さんや、タクシー運転手さん、

道ですれ違う方々、交わす言葉の中に

現地の今が垣間見えます。

 

今日が特別な日ではなく、

震災は今も続き、今後も発生していく。

その備えと援助と祈り、

そのどれもが必要不可欠なことだと

感じました。